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施工事例
西宮市｜築30年の和瓦屋根で棟のズレを発見！安心して住み続けるための棟取り直し工事

工事のきっかけ

西宮市にお住まいのお客様より、「最近、屋根の一部が気になるので見てもらいたい」とお問い合わせをいただきました。築30年が経過した2階建ての和瓦・寄棟屋根で、これまで一度も屋根の大きな修繕をされたことがないとのこと。外から見上げると、棟の一部が少し崩れているように見えたため、心配になられたそうです。

現地に伺うと、棟瓦のズレや漆喰の黒ずみ、瓦の一部崩れといった経年劣化が確認されました。特に棟部分のズレは、放置すると雨水の侵入や台風時の瓦落下の危険もあり、早めの対応が必要な状態でした。

お客様も「今後も長く安心して住み続けたい」との思いをお持ちで、私たちは現地調査の結果をもとに、屋根全体の点検と棟取り直し工事をご提案することになりました。長年の風雨に耐えてきた屋根を、再びしっかりとした状態に戻すための工事がスタートします。

西宮市棟瓦取り直し

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 棟瓦取り直し

施工期間: 6日

使用材料: 釉薬瓦：7寸丸　棟金具　樹脂製垂木　モルロック

築年数: 30年

保証年数: 5年

工事費用: 29万円

建坪: 棟：24ｍ

街の屋根やさん西宮店です。

西宮市にお住まいのお客様より、「築30年を過ぎて、そろそろ屋根の状態が気になる」とご相談をいただきました。寄棟屋根の和瓦は見た目が重厚で耐久性にも優れていますが、経年とともに棟（むね）部分のズレや漆喰の劣化が進みやすい特徴があります。現地調査を行ったところ、一部の瓦のズレや崩れ、棟部の漆喰の黒ずみが確認されました。これらは雨水の侵入サインであり、そのまま放置すると棟内部の土が流れ出し、雨漏りや瓦の落下につながる恐れがあります。

そこで今回は、既存の棟を一度取り外し、内部構造を補強して再構築する「棟取り直し工事」をご提案しました。棟を新たに組み直すことで、屋根全体の耐久性を回復し、雨水の侵入リスクを根本から改善できます。また、漆喰の見た目も明るくなり、美観の向上にもつながります。

この記事では、現地調査で分かった屋根の状態から、実際の棟取り直し工事の工程と仕上がりの様子までを詳しくご紹介します。
「屋根が古くなってきた」「棟がズレているかも」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

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工事内容

既存棟瓦撤去

施工前は棟瓦の一部にズレや隙間が見られ、内部の漆喰も黒ずんで劣化していました。まずは安全を確保しながら既存の棟瓦と古い漆喰を丁寧に撤去します。長年の風雨で中の葺き土が湿気を含んでおり、部分的に崩れている箇所もありました。これをそのままにしておくと、雨水が浸入し棟下の垂木を腐食させる危険があります。撤去後は清掃を行い、次の工程に備えました。

棟金具取付

撤去後の屋根面に、新しい棟をしっかりと固定するための棟金具を取り付けます。以前の工法では葺き土だけで棟を支えていましたが、近年は金具で補強することで強風や地震に対する耐久性が大幅に向上します。金具は等間隔で設置し、棟全体の安定性を確保しました。この金具が弱いと棟がズレやすくなり、最終的には瓦の落下や雨漏りの原因になるため、確実な固定が重要です。

樹脂製垂木取付

続いて、金具に樹脂製垂木を取り付けていきます。木製ではなく樹脂製を採用することで、腐食やシロアリ被害の心配がなく、長期的な耐久性が確保できます。以前の木製垂木は湿気により一部変色・劣化していましたが、今回は耐候性の高い樹脂タイプを取付。これにより棟全体の構造が安定し、今後のメンテナンス頻度も軽減されます。

モルロック打設

樹脂垂木の設置が完了したら、モルロック（耐久性と調湿性に優れた屋根瓦用の漆喰材）を使用して棟の基礎部分を整えます。モルロックは従来の土に比べ、強度・防水性ともに優れており、雨水の侵入をしっかりと防ぎます。施工中は水平を確認しながら均一に仕上げることで、後の瓦設置精度が向上します。もしこの基礎処理が甘いと、棟瓦が浮きやすくなり再びズレや雨漏りの原因になります。

7寸丸取付

棟の基礎が固まった後、仕上げとなる7寸丸瓦を丁寧に取り付けます。瓦一枚ごとに位置を確認し、樹脂垂木へステンレスビスでしっかりと固定します。これにより、従来の土葺きよりもはるかに耐風性・耐震性が高まりました。見た目も整い、美しい直線が出たことで屋根全体が引き締まった印象に。ここを怠ると棟が波打ち、台風時に瓦が外れる恐れがあります。

清掃・最終確認

すべての棟の取り直し作業が完了した後、屋根全体の清掃と仕上がり確認を行いました。細かい瓦の欠けやシーリングの状態を確認し、最終的に全体のバランスを整えます。工事後は雨仕舞も改善され、棟まわりからの浸水リスクが解消されました。清掃まできちんと行うことで、お客様に安心して屋根を見上げていただけるよう仕上げます。

まとめ

今回の棟取り直し工事によって、ズレや劣化が見られた棟部分はしっかりと補強され、屋根全体の防水性と耐久性が大幅に向上しました。特に金具固定と樹脂製垂木の採用により、今後は台風や地震でも安心して暮らせる屋根となりました。お客様からも「見違えるほどきれいになり、これで安心して雨の日を迎えられる」と喜びのお声をいただきました。

街の屋根やさん西宮店は、見た目の美しさだけでなく、長く安心して暮らせる屋根づくりを大切にしています。
「うちの屋根もそろそろ点検してもらいたい」と感じた方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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