前回の記事 「西宮市｜雨押え板金とは？役割・劣化症状・雨漏りを防ぐ修理方法を解説」 でもお伝えしましたが、屋根は“見えない部分ほど役割が重要”です。

今回は、お客様からよくいただく
「瓦って、ただ屋根の上に乗っているだけじゃないの？」
という疑問にお答えしながら、瓦の本当の役割についてお話しますね。

「築年数が長くて心配…」
「最近強風が増えて不安…」
という方にも分かりやすく解説します(^^)/

瓦の役割①｜雨から家を守る“防水機能”

瓦は単に雨を受け流すだけではありません。
屋根全体の防水性能を高めるための重要な役割があります。

• 雨をスムーズに流すための形状

• 瓦同士の重なりで雨水の侵入を防ぐ構造

• 下葺き材と合わせて二重の防水ラインを確保
  
  

特に日本瓦は重なり部分が深く、雨風に強い構造になっています。

「雨が多い日本の気候に最も適した屋根材」
と言われる理由がここにあります。

瓦の役割②｜夏の暑さ・冬の寒さを軽減する“断熱性能”

瓦は厚みがあり、熱を通しにくいのが特徴です。
そのため、

• 夏の室内温度上昇を抑える

• 冬の冷気を伝えにくくする
  
  

といった断熱性能を持っています。

瓦の家は「夏が涼しい」と言われるのは、このためなんですよ。

瓦の役割③｜強風から家を守る“耐風性能”

瓦と聞くと「強風で飛ぶんじゃない？」と思われる方もいますが、
実は現代の瓦は非常に耐風性が高いのが特徴です。

• 全数釘打ち

• ステンレス釘での固定

• 台風地域基準に沿った施工

これらが行われていれば、強風被害の発生率は大幅に下がります。

特に近年増えている
「瓦のズレ」「瓦の浮き」「棟瓦の崩れ」
は、瓦そのものではなく 経年劣化や過去工事の不備 が原因の場合が多いです。

瓦の役割④｜火事から家を守る“耐火性能”

瓦は不燃材なので、
火に強く、隣家からのもらい火にも強い 屋根材です。

延焼を防ぐという点では
「家族を守る屋根材」 と言っても過言ではありません。

瓦の役割⑤｜家の価値を高める“耐久性と美観”

瓦屋根は30〜50年以上使えると言われ、
中には 70年以上現役 の瓦も珍しくありません。

• 耐久性が高い

• メンテナンス頻度が少ない

• 見た目が美しい

といったメリットがあるため、
資産価値を維持しやすい屋根材 とされています。

最近は軽量の「軽量瓦」もあり、
耐震性とデザイン性を両立した選択も増えています。

瓦の点検は必要？ — 経験上、ここは要チェックです

瓦そのものは丈夫でも、
以下の部分は 劣化しやすく、雨漏りリスクが高い です。

• 棟瓦（むねがわら）の崩れ

• 漆喰の劣化・剥がれ

• 瓦のズレ・浮き

• 下屋と本屋の取り合い部分

特に 漆喰の劣化 は雨漏りの原因になりやすく、
実際の現場でも非常に多い症状です。

まとめ│瓦は“家を守る5つの役割”を持つ大切な屋根材

瓦の役割を一言で言うと、

「雨・風・暑さ・寒さ・火」から家を守る、家の最前線」

です。

もし、

• 瓦が少しズレて見える

• 棟瓦の形が前より変わった

• 漆喰が黒ずんでいる

• 台風後に屋根が気になる

という症状があれば、早めの点検をおすすめします。

街の屋根やさん西宮店では写真付きの 無料点検 を行い、
現在の状態を分かりやすくお伝えしていますので、
お気軽にご相談くださいね。

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